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梅干しを作る時期は6〜7月頃です。黄色に熟した梅を塩漬けにし、赤紫蘇を加え、土用干し(土用の晴天が続く頃に天日に干す)をすると、梅干しのできあがり。時間がたつほどに塩味と酸味がなじんで、まろやかにおいしくなります。 また、梅干しづくりの副産物としてできる梅酢は、調味料として活用できます。 (詳しい梅干しの作り方は、書籍「おいしい!漬物料理術」に掲載しています)
梅干しの原型ともいえる梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に登場したのは平安時代中期。時代を経るに従って梅の効用を体験的に知るようになり、保存食、食薬品として用いるようになりました。 戦国時代になると、戦場で素早く栄養補給をしたり、食中毒や傷の手当てをするために梅干しが活用されていたようです。 江戸時代になると庶民の食卓にも定着し、明治時代には戦時中の軍用食として奨励されたことなどから栽培量が一気に増えました。
梅干しはアルカリ性食品。血液を弱アルカリ性に保つ手助けをしてくれます。クエン酸が豊富に含まれていることもよく知られており、疲労防止、疲労回復に効果があると言われています。 また、弁当に梅干しを入れるのは、腐敗しにくくなるためです。どうように、梅干しの酸は胃腸内の病原菌を殺菌、繁殖を抑える効果があると言われています。 添加物を入れずに伝統的な方法で漬けた梅干しは、体を整えてくれる一品です。