オーガニックコットンとの出会いは、今から15年以上前。たまたま依頼を受けて取り扱ったのが始まりだと言います。
実は、毎日布を扱う縫製の仕事は、皮膚の脂を奪われ、特に底冷えのする冬の期間は布も冷たく硬くなるため、手がかじかんでしまうのが常。中には、手先が割れて辛い思いをする方もいたそうです。
ところが、オーガニックコットンを扱った時は、手先が温かくなり、荒れたりカサカサしたりすることがなかったのだとか!
その違いに驚いた青海さんは、以来、使い手にも作り手にも優しい、オーガニックコットンの下着や肌着の縫製に取り組むようになりました。
現在スガノ工房では、青海さんと息子の徳生(とくお)さんを中心に、7名の従業員さんが働いています。20〜30年の熟練さんが多く、青海さんが「あれ」と言えば「あれね」と通じてしまうほどの関係なのだとか。
「お客さんも働く人も健康に楽しく。みんなに喜ばれる仕事をしたい。」という青海さんは、従業員の皆さんのことを「家族です」と話していたのが印象的でした。