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つぶつぶマストアイテム 生産者レポート

木べら 宮島工芸製作所(広島県廿日市市)
4代目の藤井佐武郎さん つぶつぶ雑穀を炊くための三種の神器の一つ、「木べら」。生産しているのは、杓子(しゃくし)※の産地として有名な、広島県宮島にある宮島工芸製作所です。外国産の調理べらが主流になった現在も、伝統技術を受け継ぎ、安全で使いやすい杓子や調理べらを追求し続けている宮島工芸製作所を取材しました。(※杓子...ごはんや汁をすくう道具全般のこと。)
宮島工芸製作所の歴史
明治から木製品を扱う宮島工芸製作所 宮島の杓子産業の歴史は、18世紀後半に遡ります。あるお坊さんが収入源のない島民に産業を与えるため、弁財天の琵 琶の形をヒントに考案し、始動したのが 始まり。杓子には、神社に納める祈願用のものやサイズの大きなものもありますが、宮島工業製作所では、主に生活に密着した実用的な杓子を扱っています。
昭和30年代まで、宮島には杓子を作っている家が何十軒もありましたが、プラスティック製品の台頭などにより、現在残っているのはわずか2軒。そのうちの1軒が宮島工芸製作所です。4代目の藤井佐武郎(さぶろう)さんは、大学進学から宮島を離れていましたが、25歳のときに3代目の父親が体調を崩したことをきっかけに、宮島に帰省することが増え、家業を手伝うようになったといいます。
木製調理べらの先駆け
木べらの材料となる桜の木。よく乾燥させることで、くるいが少ない木べらに仕上がる もともと伝統的な杓子を作っていた宮島工芸製作所は、戦後入ってきた欧米の調理道具をヒントに、杓子をアレンジした長い木べらを作りました。当時日本人になじむ木べらがなかったため、この木べらは大ヒットしたそうです。
「木べら ナナメサクラ」は、頭の先が斜めにカットされたもの。雑穀を炊くときに、鍋の隅まで木べらがまわり、かき混ぜやすいのが特徴です。また、一般的な調理べらは、表面にニスが塗られているものが多くありますが、宮島工芸製作所の木べらは、木地のまま仕上げているので、安心して使えます。
木べらの製造工程
木べらや杓子の形に合わせて作られた手作りの型、面取り盤という機械にあて、形を切り出す、ベルトサンダーできめ細かく仕上げていく 木べらの材木にはヤマザクラを使用しています。木に粘りがあり丈夫で、調理道具の材木としては最適なのだとか。
板状に製材した桜の木をよく乾燥させて水分を取り除いたら、木べらの形を鉛筆で型取ります。なるべく無駄が出ないよう、一つ一つ手作業で、隙間なく型取っていきます。それを上手く切り取り、今度は面取り盤という、刃がくるくると回っている機械で、立体的な形を切り出します。そして、ベルトサンダーで木べらの表面を整え、仕上げにペーパーやすりにあてて磨き上げます。特に難しいのが、握り部分。握りやすい曲線を作るには、人の手による丁寧な調整が必要です。
握り心地のよい木べら
木べらに穴をあける作業 昔の技術を生かしながら、今の時代に通用する「使いやすい」木べらを追求し続けている宮島工芸製作所。藤井さんは、「(杓子や木べらの製造は)やってみると楽しかった。最終的には手作業だから、一つ一つ違うものができるのも味わい深い。」と言います。現在、宮島工芸製作所で働いているのは、藤井さんも入れて6名程度。一人一人の細やかな手仕事が、素材のぬくもりを感じる握り心地のよい木べらを生み出しているのです。

(文・橋ヶ谷風花)
ななめ杓子 20cm商品画像
ななめ杓子 20cm

税込 972円

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「人と神々が共に生きる島」厳島神社のある宮島で作られる木べら たち。本当に細かな工程を経てそれぞれに丁寧な作業が必要で最後 は素手で確かめていくという根気のいる仕事。しかも手を抜かない のです。頭が下がります。だからこそ手になじみ調理器具にも食材 にもやさしいヘラが出来るんだと納得。ぜひ、あなたもお試しくだ さい!

ミニ木べらサクラ 16cm

税込 432円

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穴アキ木べらナナメサクラ 30cm

税込 648円

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木べら ナナメ サクラ 30cm

税込 648円

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